【2026年9月ニュースレター】進む道を、ともに考える。伴走支援という仕事

こんにちは、SOUの仲田です。

早いもので、マンスリーレターの連載が始まって半年が過ぎました。今月は、新規事業に向けて組織の方向性を整えた新聞社さんの事例と、経営伴走の中で培ってきた実践知を次世代へ伝える取り組みをご紹介します。読み進めながら、見えにくい「伴走の価値」を感じていただけたら嬉しいです。

まずご紹介するのは、京都の新聞社 株式会社文化時報社さんへの伴走支援です。伴走のきっかけは、以前から僕が関わっている「京都・地域企業の戦略人事ラボ」。その活動を一緒に運営しているutena worksさんがご縁をつないでくださり、今回の伴走が始まりました。

文化時報社さんは、創刊100年を超える宗教専門紙として、これまで取材を通して得た情報を新聞にまとめ、再びお寺へ届けるビジネスモデルを展開されてきました。しかし、檀家さんの減少、そしてお寺の減少といった世の中の変化もあり、新しいビジネス展開の必要性を感じておられました。

そこで、新たにWebメディアの立ち上げを検討することに。
SOUは、文化時報社らしいWEBメディアの在り方=他社にない価値を生み出すマインドと体制づくりの伴走を担当しています。

なぜ今Webメディアなのか。そもそも記者の役割とは何か。自分たちの会社は、何を大切にし、何を届けたいのか。そうした問いを、社員のみなさんと一緒に考え、皆で同じ方向を向いて進むための時間をつくりました。

文化時報社さんの企業理念には、社会における宗教の大事な在り方が表現されています

時代や顧客の変化を整理した年表をつくったり、理念を一つひとつ分解しながら、「その理念を体現する記事とはどんなものか」を話し合ったり。これまで当たり前にしてきた仕事を改めて言葉にすることで、新しい事業に取り組む意味が、少しずつ自分たちの仕事とつながっていきます。

新しい仕組みをつくるだけではなく、「なぜ進むのか」を一緒に考え、共有する。そこから、変化に向かって同じ方向を向けるチームづくりが始まると思っています。

また8月は、起業を目指す次世代への取り組みにも関わりました。

それが、京都府内の大学生・大学院生・専門学校生を対象とした連続講座「ビジネス実践ラボ2026」です。僕はビジネス基礎講座を担当し、”経営は意思決定の連続”というテーマでお話ししました。

経営をしていると、人・時間・お金・心といった限られたものを、いつ・どこに・どれだけ使うのかを考え、決定していく必要があります。やりたいことはあっても、使えるものには限りがある。だからこそ大切なのが、「集める力」と「使い方を決める力」だと僕は考えています。

講座では、融資や補助金・クラウドファンディングなど、資金を集める方法についても紹介しました。ただ、方法を知るだけではなく「自分だったらどうするか」を考えてもらうべく、ケーススタディも行いました。

ケーススタディとして、こんなお題を出してみました。「1号店が順調なラーメン店が、2号店出店を検討している。ただし、お店の経営権は譲りたくないが、資金集めをどうするか」。自分ならどうするかをグループで話し合ってもらいました。

グループワークの中では「ラーメン好きな人からクラウドファンディングで集めれば、お客さんの期待も見える」「補助金を使えれば、借入を減らせるかもしれない」「経営権を渡したくないなら融資がいいのでは」など、様々な意見が出てきました。

普段、企業への伴走支援でも僕が答えを手渡すのではなく、様々な選択肢を提示し、その会社に合った方法を一緒に考え、実践していきます。経営というのは、そんな答えのない中、自分で道を選んで歩んでいくこと。

今回の講座でも、学生のみなさんに「正解」を覚えてもらうのではなく、自分で考え、選び、動いてみることの大切さを伝えました。僕がこれまで伴走支援の中で培ってきた経験や実践知が、これから挑戦する人たちが自分なりの道を選ぶための一助になればと思っています。

🔗ビジネス実践ラボ2026(主催:一般社団法人京都知恵産業創造の森)

2026年3月のマンスリーレターでご紹介した、アイビ建築さんの「泊まれる高性能エコハウス」がついに完成しました!

この「泊まれる高性能エコハウス」は、見学するだけでは分かりにくい住み心地を、実際に泊まって体験できる場所。高断熱・高気密の性能を備えた住まいで、家の中の温度差が少なく、一年を通して快適に過ごせるのが大きな特徴です。

僕も実際に体験させてもらったのですが、印象的だったのは、家の中のどこにいてもほとんど同じ温度だったこと!暑い時期にもかかわらず、ドライヤーを使っても汗をかかず、とても驚きました。冬場にありがちな「廊下に出た瞬間に寒い」ということが、高性能エコハウスではほとんどないそうです。

家の性能は、数字や説明だけではなかなか実感しにくいもの。だからこそ、実際に泊まり、朝から夜まで過ごしてみることで「快適な家って、こういうことなんだ」と体感できます。

構想の段階から関わらせてもらったものが、こうして実際の場所として形になったことも嬉しく感じています。エコハウスや、高性能住宅が気になる方に、この心地よさをぜひ一度体験してほしいです!

🔗モデルハウス宿泊案内はコチラ