伴走から専門家へ、バトンをつなぐ。文具クワウチの事業づくり

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  • 創業 : 1930年
  • 従業員 : 36名
  • 業種 : 文房具店・飲食店
伴走から専門家へ、バトンをつなぐ。文具クワウチの事業づくり

(左:アスタネ/田中成美さん 中央:桑内/桑内彩さん 右:SOU/仲田)

以前、SOUの伴走事例としてご紹介した桑内株式会社様。

【🔗導入事例記事はコチラ

高槻で長く文具店を営む桑内様は、SOUの伴走を通して、自社の強みやこれから取り組みたい事業の方向性を言葉にし、ECサイトやオリジナル商品、カルチャー教室など、新たな展開へと歩みを進めてこられました。

そして事業成長のフェーズが変わる中で、SOUはデジタルマーケティングを専門とするギャラクシーメンバー(※)、株式会社アスタネの田中さんへとバトンを渡しました。現在も桑内様、アスタネ、SOUの関係は続いており、それぞれの立場から事業を支える関係が育まれています。

※ギャラクシーとは…SOUでは、信頼できる外部専門家の皆さんを「ギャラクシー」と呼んでいます(ギャラクシー紹介はコチラ)。

今回は、桑内様、アスタネの田中さん、SOUの仲田が集まり、伴走のその後にどのような変化が生まれているのか、そして外部パートナーとともに事業をつくることの価値についてお話を伺いました。

SOUの伴走から、ギャラクシーとの連携へ

―まずは、SOUの伴走について教えてください。桑内様は、これまで2回にわたってSOUの伴走を受けていただきました。それぞれ、どのようなサポートを受けられたのでしょうか?

桑内彩さん(以下、彩さん):SOUの仲田さんには、2回にわたって伴走に入っていただきました。1回目は2022年頃、自社の強みや「文具クワウチで買う価値」を言葉にしていく時間でした。文具はどこでも買える時代だからこそ、私たちらしさはどこにあるのか。仲田さんと対話を重ねる中で、漠然としていた思いや方向性が少しずつ整理されていきました。2回目は2023年頃から、事業再構築補助金を活用した新しい事業展開に向けた伴走です。ECサイトやオウンドメディア、オリジナル商品、カルチャー教室など、これからの事業の形を一緒に考えていただきました。

仲田:伴走をご一緒する中で整理され、新規事業もスタートしました。次はWebで発信や集客を進める段階になり、Webの発信や集客を得意とする、アスタネの田中さんにバトンを渡しました。

―田中さんは、SOUからバトンを受けたあと、桑内様に対してどのような支援をされているのでしょうか?

田中さん:弊社はデジタルマーケティングを専門とするため、ECサイトの運用や、SNSの発信テーマなど広報全般をマーケティングの視点でサポートさせていただいています。具体的には、ブログやSNS記事のテーマや発信内容の整理など、オンライン上でも「このお店で買いたい」と感じてもらえる接点づくりを意識しています。

仲田:田中さんは、桑内さんの良さや魅力を知ってくださっているからこそ、「ブランドの魅力をどうすれば伝えやすくなるか」という視点でも考えてくださっています。アクセス数を解析したり、数字を伸ばしたりする一般的なデジタルマーケティングの支援に加えて、「桑内さんの魅力を伝えるにはどうしたらいいか」という視点を持って方法を考えてくださる。そこが、田中さんにお願いして良かったと思うところです。

ECサイトの充実した読み物は全て彩さんが執筆

外部パートナーとの関わりが生んだ、社内の変化  

―SOUやアスタネさん以外にも、外部パートナーの方々が関わっていらっしゃると伺いました。現在は、どのような方々に入っていただいているのでしょうか?

彩さん:アスタネさんには現在も、ECサイトやデジタルマーケティングの面で支えていただいていますが、ほかにも、SNSの記事作成はワコールキャリアサービスさん、商品開発ではフリーランスの方に入っていただいています。

田中さん:ちなみに外部パートナーの方とお仕事される時、彩さんがご自身が意識されていることはありますか?

彩さん:ブランディングにしても、発信にしても、結果が出るまでにしばらくかかるものだと思っています。それを踏まえて「アドバイスをもらったことを、まずはやってみる」精神でやっています。

また、今まで会社に出入りする人といえば取引先やメーカーさんぐらいしかなく、スタッフからしたら外部パートナーは「誰だろう…」「自分には関係のないことだ」と人ごとになってしまいがち。そうならないよう、スタッフにも説明したり、タイミングが合えば紹介したり話せる機会を作るよう意識しています。

―外部パートナーの方々と関わる中で、社内にも変化はありましたか?

彩さん:ありますね。自分が決めるべきことと、スタッフに任せた方がいいことが分かるようになり、今は大まかな方向性だけ伝えて、あとはスタッフに考えてもらうようにしています。その方が、みんなのやる気も出るんですよね。イベント一つにしても、自分たちで考えて「こうした方がいい」と意見を出すようになると、責任感も生まれます。
また、カルチャー教室の講師を画材メーカーさんにスタッフが自主的に依頼してくれたり、カルチャー教室のコンテンツづくりにも主体的に関わってくれています。

以前は、仕事といえば目の前のお客様に商品を販売することでしたが、コンテンツを作るところまで意識が広がっている。そこは本当に大きな変化だと思います。

伴走を経て、開かれていく文具クワウチのこれから

―SOUの伴走を振り返って、彩さんにとってどんな時間でしたか?

彩さん:経営者は、どうしても悩みを一人で抱えがちです。頭の中には「こうしたい」という思いがあっても、それをどう形にすればいいのか、誰に相談すればいいのか分からない。仲田さんは、そんな私の隣に立って、あれこれ壁打ちをしながら、漠然としていた思いややりたいことを言葉にしてくださいました。自分たちだけでは気づけなかった、自社の強みや方向性が見えてきたことは、とても大きかったです。

また、必要な専門家の方々につないでくださったのも大きいです。デジタルマーケティング、商品開発、SNS運用など、仲田さんが信頼できる方を必要なタイミングでつないでくださったことで、ここまで事業を広げることができました。 

仲田:ありがとうございます。ただ外部委託を受けてお仕事をしている、のではなく彩さんの「こんなことをやりたい」を外部パートナーのみんなで応援する形で関われたのが、とても良かったなぁと思います。ちなみに今後、社外の方と一緒に取り組んでみたいことはありますか?

彩さん:年に2階、店頭で「文具まつり」というイベントを開催していて、12年ほど続けています。ただ、同じメンバーだけで考えていると、どうしても内容がマンネリ化してしまう部分もあります。駅前で人が集まりやすい場所なので、業界を問わずいろいろな方とコラボしながら、文具クワウチらしい発信ができたらと思っています。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。 

彩さん:2030年に、当社は創業100周年を迎えます。そこに向けて、文具クワウチらしいオリジナル商品の開発を進めたいと考えています。また、2階のカルチャー教室も、もっと多くの方に利用していただきたいですね。

ただ文房具を買う場所じゃなくて、カルチャー教室やイベント、日々の接客を通して、文具のクワウチで買うからこそ「日々がより豊かに感じられる」ように。そんな風に、この場所を「書く・描く楽しさを発信する場所」として育んでいきたいと思っています。